鎖___クサリ____

肩で息をしながらすぐ近くにいた大人に話しかける。
見覚えのある後ろ姿だった。

「鈴木先生!? あの、お姉ちゃんは……」

早口でまくし立てる。
早く会いたい。信じてなんかいない。
けれど、先生の顔は。

「.....あぁ、茉瑠(マル)か。.....」

ため息のように呟く先生。
目は腫れ、顔は真っ赤に染まっている。
泣いていたのだろうか。
でもなく理由なんて、ないはずだよね........。