鎖___クサリ____

おばさんは一度目を逸らしてからもう一度私の方を向くと言った。

「芽瑠(メル)ちゃん 可哀想に 。」

頭の中でぐるぐるとその言葉が回る。
お姉ちゃんが可哀想?
家では優しくて学校ではなんでも出来る、でもお裁縫がちょっと苦手なお姉ちゃん。

髪もツヤツヤ。腰まで届く髪を後頭部で束ねてきちんと制服を着て。えくぼが可愛い自慢のお姉ちゃん。

可哀想なんかじゃないじゃない。
だって、自殺なんてするはずない。