それが何分続いたかなんて分からない。




10分だったかもしれないし、20分だったかもしれない。いや…もしかしたら1時間だったのかもしれない。





しばらく時が止まったみたいに私は扉の前から動けなくて、ただ耳をすましてることしか出来なくて…




「梓ー!!てめェ俺の援護もしろや!!!」




多分、琉聖の叫び声だ。




てっきりいないと思っていた…電話が来て出て行ったはずの梓はそこにいるらしくて、扉の外の空間に琉聖達といるらしい。




掴んでいたドアノブが完全に私の熱で埋め尽くされたころ、私はそっと扉を開いた。




ここにいろって言われ事を忘れたわけじゃない…ただ、皆んなが心配で仕方なかった。