今日は間宮家が主催するパーティー
簡単に言えば仕事絡みの人達が集まるパーティーというわけ。



そこにはもちろん間宮家の全員が集まる。
聖はもちろん…聖にもしもの事があった時のためのスペアとして私も…





聖はお爺様が待ってるって言ったけれど、お爺様は私の事なんて待っていない。



待ってるはずがない。




バックを預け、聖に続いて広間へと入ると色とりどりのドレスやスーツを着た人達。





それは若い人から年配の方まで幅広く…間宮家の事業の広さが分かる。





一番奥にあるひときは賑わうテーブルに私達二人は近づくと見えてくるのは、真っ黒なスーツに身を包み、高価そうな眼鏡をかけているお爺様。




「お爺様、莉愛が来ました」




そんな聖の言葉に、隣の秘書と話していたお爺様はゆっくりとこちらへと振り向き私を視界の中へと閉じ込める。




「こんにちは」




私はそれだけを言うけれど、お爺様は特にそれに対して答える事も何もなく…そのままスッと視線を元へと戻した。





ほらね、やっぱり…待ってるはずなんてない。