「聖こそ、最近生徒会忙しいみたいだけど大丈夫?」




「別に、いつも通りだよ」





聖は私の一つ下の学年で、生徒会書記をしている。成績優秀で人望にも溢れ人当たりも良い。二年生になったら副会長は聖だって学校中の先生達が噂してるくらいだ。





「それより莉愛、今日夜家に行っても良いか?」



「どうしたの?」




「莉愛が心配だから、寝るまで見てる」




聖はこうやって、時々私の家に来る。
ちゃんと寝れてるかとか…ご飯を食べてるかとか…年下とは思えないほど面倒見が良くていつも私を心配している。




「塾が終わってから行くから、別に寝てたらいいんだけど。とりあえず終わったら電話するよ」




「そんな心配しなくても平気なのに」




「平気じゃない」