…え!?
正直その行動があまりにも彼には不釣り合いで、思わず呆然としてしまう。
「治ったけど、だから何」
「だから何って事はねぇだろー、お前が居ない間俺達どんだけ苦労したか」
「別に琉聖に迷惑かけた覚えはないよ、そもそも怪我したのだって琉聖のせいじゃんか!!」
えーっと、一体何がおきたのか…二人はソファーに座るなり大きな声で言い合いを始める。
琉聖は何だか少し楽しげにケラケラと笑っているけど…少年の方はかなり怒っているみたいで
「莉愛ちゃん、ごめんねまさかコイツいると思ってなかったから一人で行かせてちゃった」
やっぱり悠真もこの少年がいる事は知らなかったらしい…紳士的な悠真の事だ、確かにこの少年がいるって分かってたら私を一人でここには連れてこないか。
「ううん、大丈夫」
何だかモメている二人に近寄るのは悪い気がして、悠真の座るソファーの隣へと腰をかけた。