紺色のブレザーに赤いネクタイ、チェックのスカートに茶色いローファー きっとこの制服を知らない人はいない。私の通う高校はこの街一番の名門校。 もちろんお金を積んでズルで入学したわけではない。 おじいさまに捨てられないようにと、せめて優秀であろうと勉強だけは人一倍努力してきた。 だからこの高校に入れた時はホッとしたし、少しだけ気持ちも楽になった。 気休め程度の事だとしても。それでも私には大きな意味がある。