「まぁ距離をとるって言っても…具体的にどうするかは分からないんだけど…そもそも私毎日倉庫に行ってるし」



ふとから笑いが漏れて、目を伏せるようにしてベッドへ視線を落とした。



「とりあえず今日は寝ろ。そんな悩んでばっかだと熱上がるだろ」



「……そうだね」



私が小さく呟いた少し後、佑衣がトレーにご飯とフルーツを持ってきてくれて佑衣と交代するようにして琉聖は部屋を出て行った。



悠真の作ってくれたご飯を食べた後、佑衣の切ってくれたウサギのりんごを食べた。



「これ僕が切ったの!ねぇスゴイ?スゴイ?」と目をキラキラさせながら何度も佑衣が聞いてきて、そんな無邪気な佑衣の笑顔によどんでいた心が少しだけ癒される。



食後に風邪薬を飲むと、いつの間にやら眠気が私を襲ってきて。佑衣が一生懸命学校での出来事なんかを話してくれてたけど…それを聞きながらいつしか眠りについていた。