そんな風に現実から逃げる事が正解なのか。それとも駄目な事なのか。
きっと答えなんて無いんだろうけど……
今はこの時間が有り難かった。
結局テーブルは木製のシンプルなローテーブルにした。物は後日発送されるそうだ。
それを1時間ほどで決めて、その後三人でカフェでお茶をした。
やっぱりいつも通り目立っていたけど、それも今日は気にならない。
目が腫れている私を見て、悠真が時折辛そうな顔をしていたのに実は気がついていた。申し訳ない気持ちになったけど、それでも何にも聞いてこない所が悠真らしいと思う。
「莉愛ちゃん、どこか他に行きたい所ある?」
「んー、行きたいところ…」
やっぱ悠真と琉聖は、私が倉庫に行かなくても平気なようにしてくれてる……
だけど、私が一人で居るわけにはいかないから、きっと二人は一緒に居てくれてるんだ。
「倉庫、行こっか」
私が静かにそう言って隣にいた悠真を見上げれば、悠真は少しして間を開けた後「行こっか」と言って優しく笑った。



