「あぁ、なるほど。サンキュ」
琉聖がそう言ってひなのさんを見ると、ひなのさんは驚いたような表情をした後、少しだけ頬を赤らめてそっぽを向いた。
「あの…ひなのさん、ありがとうございます」
「いえいえ!」
私泊まるの確定してたんだ。というか…お金払わないと。
「あ、鞄…無いんだった」そうボソリと呟くと、隣にいる琉聖が「どうした?」と私に聞き返してきて
「鞄 昨日倉庫に置いてきた」
「あぁ、それならあそこにある」
琉聖の指差す方には、ダイニングテーブルのイスに引っ掛けられている私の鞄。
琉聖持ってきてくれてたんだ。
その鞄をゴソゴソとあさりお財布を取り出すと、それを見ていた悠真が私にニッコリと微笑む。
「お金ならいらないからね」
「いやいや、払うよ」
「大丈夫だよ、気にしないで」
「……でも」
「本当に平気だから」
悠真は私の持っていたお財布をそっと押すと、ひなのさんから受け取った紙袋を私に手渡してくれる。
「…ありがとう」



