いつの間にか眠りに落ちていた。


ゆっくりと、優しく、琉聖が頭を撫でてくれていたような気がする。



あの後、結局私が今日一体何があったのか琉聖に言う事は無かった。


それでもきっと彼は、言わなくても分かっていたと思う。


けど、何があったのか私が言わなかったのは…琉聖が言ってくれた言葉を理解していないからじゃない。


あの時琉聖が私を見つけてくれただけで、側に居てくれただけで…それが私の支えになっていたから。


もうあの辛い気持ちを、ワザワザ言う必要はないとそう思ったから。