白銀の髪がやけに鮮やかに鮮明に映る。



だけれど、
いつも切れ長に鋭くつり上がっている瞳は弱々しく曖昧で……



私の心に雫を落とした。



「今日…」



「…………」



「泊まりに来ねェか」



「え……」



「俺ん家、来いよ」



「……梓?」



「お前と一緒にいたい」





焼けるような胸の熱




酷いくらいの鼓動。





…………答えるよりもずっと先に



梓は私の腕を掴むと、その勢いのまま階段を駆け下りた。





階段を降りたところで悠真とすれ違い「え?何事!?」なんて声が後ろから聞こえて来たけど、それに返事する余裕もなく梓に手を引かれ早足で歩いた。



途中、ベンチに座り話している伊吹さんと目が合って、私達に気が付いた伊吹さんは慌てて立ち上がると私達二人を追いかけるようにしていつもの車の鍵を開ける。