「でも…皆んなで話し合いして?私は颯とかと下にいるし」



つくづく思う。私は皆んなに凄く甘やかされている。



喜びや笑顔や幸せを…たくさんもらってる。




「それに別に気を使ってるわけじゃないよ、皆んなの邪魔したくないだけ」



だって私はシルバーナイトのメンバーじゃない




出会いは本当に偶然で、あの時の私は今の自分を想像した事すらなかった。



皆んなの側にいて、それが当たり前になってきて…だけどやっぱり私はメンバーじゃないし、もしかしたら友達ですらないかもしれない。




「莉愛、何言ってるの?」




何だか驚いたように、小さく目を見開いた佑衣は少ししてその表情を穏やかな満面の笑みに変えると再び私の手を強く握りしめて




「邪魔なわけないよ、だって莉愛はもうとっくに僕達の仲間でしょ!!」




「……え」




「すごくすごく大切なメンバーの一人だよ!!これからもずっと!」



「……佑衣」



目尻を下げ、いつものように優しげに笑う悠真も、おでこを押さえながら呆れたように目を細めている琉聖も皆んな私を優しい瞳で見てくれている。



そしてもちろん……
一番後ろで黙々とこちらをそっと見つめてくれてる、そんな梓も。