中は想像していたよりも広く、6人ほど座れそうなソファーやテーブル、電子レンジなど簡単な家具が置かれている。
誰かの生活スペースだろうか、そこは人が暮らせるような作りになっていて
周りを見渡すと、さきほどの白銀の男はソファーに座っているのが目に入った。
でもやっぱりそんな彼は私を視界に入れるどころか無視状態で、何やら携帯をいじっている。
「救急箱取ってくるから座って待ってて」
座って…
言われた通り座ろうと周りに椅子がないか探すけれど、見る限り椅子と言えるものはあのソファーしか見当たらない。
え、あそこ?あそこに座ってろって事?
だけど、何度見て回ってもやっぱりあの白銀の男がいるソファー以外の椅子なんか存在しなくて、私はしぶしぶ男の前にある二人がけのソファーへと座る



