「関係あるよ!だって同じ女の子だし」



「うるさい、そもそも何でいるんだよ」




私の為に悠真に意見を言ってくれているひなのさん。そして私のせいで怒っている優真。



「あの、ひなのさん違うの。悠真が無理矢理GPSを付けたんじゃないから大丈夫」




そもそも元わと言えば私が悪い。
皆んなに心配させるような事をして、だからこうしてGPSで危なく無いかを調べてくれている。




「私が悪くて…皆んなに心配かけちゃったから」



「…そうなの?」



「うん、だから嫌とかじゃないの」



「そうそう、コイツが悪いから仕方ねぇんだよ」




ひなのさんに安心してもらう為にそう言った私を、琉聖はおかしげに笑うと、私の頭をポンっと叩く。




「つーか、あんな無茶するやつ放っておいたらとんでもねェ事になるからな」




と、何かを思い出したかのようにまたゲラゲラと楽しそうにお腹をかかえて笑う。




「だってお前っ、敵の股間蹴飛ばすとか俺一生忘れねェわ」



「ねぇ!ちょっとやめてくれる?その話するの!!」



いつまであの事をコイツは笑い話にするつもりなんだろうか。というか一生の不覚なのに…ひなのさんにまで暴露するなんて…




私はキッとキツく琉聖を睨み付けると、未だ爆笑している琉聖の背中を叩いた。