言葉にして吐き出したら、それが何だかやけに自分へとリアルに届いて……私、梓を好きなんだ。なんて言葉が頭を支配して心を埋めていく。
そんな私を見てか、私の顔から手を離した琉聖はどこか複雑そうに眉を歪ますとゆっくりと口を開いた。
「こんな事言いたくねェし、お前に干渉したいわけでもねェけど…」
「………」
「梓はきっとあの女の側を離れねェよ」
うん、分かってる。
あの時……あの二人を見た時何となくそんな気がした。二人が離れ離れになる事はない。
「きっとそれが、変わる事はねェ」
「………」
「お前が、傷付くだけだ」
琉聖の言っている事はきっと正しい。
まだ梓とそんなに時間を共にしていない私が分かるんだ。琉聖が分からないはずがない。
「……わかってる」
だから好きだと気が付いてこの一週間が苦しくて仕方なかった。どうしようも出来ないこの感情が辛くて仕方なかった。
一週間経てばこの気持ちに整理がつくんじゃないかって。会わなければ意外と忘れてしまうんじゃないかって思ったけれど…それは違った。
日がたてばたつほど頭があの日の事を支配して……忘れようとすればするほど梓でいっぱいになってしまって。
こんな事初めてで……こんな想いを抱えた事なんてなくて。



