「お前、何だよそれ!笑わせんな」
別に笑わせてるつもりはない。
というか、前から思ってたけど琉聖ってかなりツボ浅くない?何か私しょっちゅう笑われてる気がする。
「明子さーん!これ運んで下さーい」
厨房の方からそんな男の人の声が聞こえてきて「今行くー!」と元気よく答えた悠真のお母さんは優しげに目尻を下げ
「じゃあゆっくりして行ってね」
「はい、ありがとうございます」
そんな笑顔がやっぱり悠真にそっくりだった。
「早く食えよ、冷めるぞ」
「うん」
最近ろくに食事をしていないせいか、それともこの明るい雰囲気に乗せられてなのか…口の中いっぱいに広がる肉じゃがに、食欲がなかったはずの私だけど完全に魅了されていた。
「美味しい」
「だろ」
「また来たい」
「いつでも連れて来てやるよ」
「本当?」
「それ以上痩せたら、俺の好みじゃ無くなるからな」
「何それ、私別に琉聖の好みになりたいとか思ってない」
「うっせェ」



