「肉じゃが定食と生姜焼き定食お待たせしました!!」
そんな声が頭上から聞こえてきて、それと同時にフワリとご飯の良い香りが鼻をかすめる。
「あら!?どっかで見た頭だと思ったら琉ちゃんじゃないのー!!」
「あ?」
ん?琉ちゃん?
目の前には両手にオボンを持った40代くらいのおばさま。
白のエプロンに頭には三角巾、背はどちらかというと高くてシュッとしている。でも顔付きはそれとは違い優しげな雰囲気で何だか知っている雰囲気なような気さえする。
「最近全然来ないんだから、心配してたんだよ!」
両手に持っていたオボンをテーブルに置くと、おばさまは不意に私の方へと振り向いた。
「あっら!しかもこんなに可愛い女の子連れて〜彼女?ひなのが聞いたら泣くわぁ」
「え、あ…いえ…」
どこか嬉しそうにニヤニヤと私と琉聖を交互に見るおばさまは、どうやらよっぽど琉聖とは仲が良いみたいで
「うるせェ、かまうな」
「なーに言ってんの!琉ちゃんが彼女と来るなんて嬉しくてお赤飯炊いちゃうかな!!」
「だから彼女じゃねェっつーの」
「え?何!?違うの?こんなべっぴんさん連れといて」



