琉聖の言った通り目的地まではそれからあっという間に着いた。
琉聖が先にバイクから降りて、差し出された手を握るようにして私も降りる。
降り立った先には、紺色のノレンがかけられた少し昔ながらなお店。
琉聖の後ろを付いて行くと、ガラガラと心地よい音を立てて扉を開く。
入った先には、そんなに大きくない空間にもかかわらず沢山の人で賑わっていて、仕事帰りのサラリーマンや家族連れなんかが目に入った。
壁には『唐揚げ定食』や『アジフライ定食』などと書かれた紙がズラリと綺麗に並べられていて、どうやらここは定食屋さんらしい。
「いらっしゃいませ〜」とアルバイトの高校生らしき男の子の声が聞こえてきて、琉聖はそれに「二人」と素っ気なく答えるとお店の奥へと案内される。



