それに、周りの女の子たちの視線がすっごく痛いから、冗談でもそういうことを言うのはよくないよ…!?





「うわ~照れてんの?顔赤いよ」





「うっ、うるさい!こっち見ないで!」





「はいはい、分かった」





そう言って恭哉君は、口元に小さく弧を描きながら、私の横を通り過ぎる。





すると、最後に思い出したように振り返り、口を開いた。





「あっ、そうだ七井」


「なに?」


「今日テニス部、部活あるだろ?」


「そうだけど」





ちょっと!


なに美冬に気安く話しかけてるのよっ!





さっさと自分の席へと戻れ~!