「ちょっ、美冬…!?気づいたならすぐに助けてよ!それに顔が赤いって…」





私ってば、そんな真っ赤になってるの…!?





自分じゃ全然気がつかなかったけど…


確かに頬とか触ってみると、熱い…かも。





まさか自分がそんなことになっていたなんて…今更恥ずかしくなってきたじゃん…!





「恵那ちゃん大丈夫だった?恭哉ってば、すぐ発情しちゃうからさ~」





と、呑気にケラケラ笑う遊君。





「おい遊。誰がすぐ発情するだって?」





遊君の背後から聞こえる恭哉君の声には殺気が満ちていた。





「うそうそ…!冗談だよっ!恭哉は可愛い子にしか発情しないもんな!」





…バカッ。


遊君、私が言うのも申し訳ないけど、遊君は正真正銘のバカだと思う、うん。





この状況でそんなこと言える遊君…ある意味天才だけどね?





私と美冬はやれやれと、互いの顔を見合わせため息を零す。