俺が好きって認めれば?【完】

遊君は少年のような無邪気な笑顔を浮かべる。





えっ、ちょっ…!


遊君…!?


一緒に帰るって今言った…!?





思わず大声を出しそうになるのを堪え、美冬の後ろからチラリと顔を覗かせる。





視線の先で恭哉君は、声をかけてくる女の子たちに手を振っていた。


相変らずモテモテなんですね。





そんな姿にため息が出そうになる。





学校の外でもそんなことしてるんだ、と呆れてきた。





「美冬美冬っ」





小声で耳打ちをするように、そっと話しかける。





「ん?」





「遊君にさ、さっきのこと断ってもらってもいい?それに、一緒に帰るのは、遊君だけならまだしも、恭哉君は…」





「だよね~…」