俺が好きって認めれば?【完】

「ねえねえっ美冬の彼氏ってどんな人っ?」





きっと美冬の彼氏なら、優しくてカッコよくて、大人っぽい人に違いないね!


同い年かな~?


それとも、やっぱり年上?


…まさかの、年下とか!?





と、私は色々な妄想を膨らませつつ、キラキラとした目を向ける。





すると美冬は困ったような表情を浮かべたのだ。





そして何故か言いにくそうに「あー…」と言葉を詰まらせていた。





そんな美冬に疑問を抱き、再び口を開こうとしたところで、突然後ろから私たちを呼ぶ声が聞こえたのだ。





「美冬と恵那ちゃーん!!」





この声は…





後ろへ振り返るとそこには、





「遊君?……げっ、なんで」





笑顔で手を振る遊君の隣にいたのは、私にとって最も関わりたくない人物。





そう、恭哉君だ。