今日初めて会った私が言うくらいなんだから間違いないよ。





美冬はかき上げられた前髪を、鬱陶しそうに手で靡かせる。





サラサラの髪の毛が風の中で揺らめく。





ほら、そういうとこ!


そういう仕草が大人っぽい!





いいな~ずるい。


私も美冬みたいに大人レディになりたい!





自然とそういう仕草が出来ちゃうから、すごいよね美冬は。





なんてことを考えていると、美冬が口を開く。





「…そもそも私、彼氏いるしね」





「……えっ!?」





思わず美冬を二度見する。





「美冬、彼氏いるの!?」





「あれ、言ったことなかったっけ」