別に遊君を責めるつもりは一切ない。


遊君は遊君なりに頑張ってくれた訳だし。





…まあ、遊君がちょっとアレなことは、今回のことでよく分かったけど。




それにせっかく協力してくれてる訳だし、今回のことは気づけなかった私の完全なミスだ。


悪いのは全て、この私なのだ…！！





「とにかく、今回のことはナシにしたら？」


「うんうん！絶対それがいい！」


「遊のことだから、まだ伝えてないと思うし、私から遊には連絡しておくよ」





そう言って美冬はカバンからスマホを取り出す。





「美冬って遊君のこと、よく知ってるんだね」





「え、そう？」





美冬はスマホを構うのを止め、隣を歩く私を見た。





その表情はどこかキョトンとしているようだった。





「うん！なんかお似合いな感じだったよ？」