「だって、あの時はあれがすごくいい作戦に思えたんだもんっ」


「だから私がわざわざ、恵那に忠告したでしょ?遊はバカだって」


「それは…すっかり、忘れておりまして…」





美冬は「はぁ~」と嘆く吐息を漏らす。





「いっ、今だったら分かるよ!?この作戦が、無意味だってこと…」





…今更理解したってもう遅いけど。





そもそも、私は関わりたくないって言ってるのに、どうしてわざわざ遊ばなくてはいけないのか。





てゆーか!なんで友達にならなきゃいけないの!?





恭哉君と仲良くなりたいなんて、これっぽっちも思ってないし、一緒に遊ぶだなんて…今考えると、絶対に無理…!





あんなことされておいて、今更仲良くなんて出来ないよっ。





私はただ、恭哉君に変なことされなければ、それでいいだけだし…。





それなのに、どうして私は…あああああっ。





ほんと、あの時の私どうかしてたよね、はは。