気をつけた方がいいって言われても、同じクラスだし、どうすればいいの!?





どこをどう気をつければ、私の身は安全を保障されるんですかっ!?





昨日のことだって、私は誰もいない教室で寝てただけなのに、気づけば恭哉君がいたわけだし…。





そもそもどうして恭哉君は、あの時教室にいたんだろう?





放課後が始まってから、割と時間が経ってたと思うし。


何か用事でもない限り、残らないと思うんだけどな。





すると、美冬が何か思い出したように口を開いた。





「あっ、私担任に呼ばれてるんだった。後のことは頼んだよ遊」


「りょーかい♪」


「そうだ恵那」


「ん?」





美冬に手招きされ近づくと、私の耳元で小さな声で囁いた。





「遊って、ちょっと馬鹿なとこあるから、気をつけてね」





そう言って美冬は苦笑すると、屋上を去った。





…馬鹿なとこ?





美冬の忠告の意味に首を傾げる。





…まっ、いっか。





「どうしたら恭哉君の魔の手から逃れれるのかな~」