「それって、どういうこと?」





「確かに恭哉はチャラい奴だけど、関わるなって言われて、わざわざ自分からまた面倒なことするかなーって」





面倒なことって、私にしたキス!?





と、思ったが何とか堪え、遊君の話に耳を傾ける。





「あいつ、面倒ごとは嫌いだし、ただ女の子に飢えてるだけなら、わざわざ自分を嫌う子じゃなくて、そこら辺の自分のことを好いてる女の子に手を出すと思うんだよね~」





「は、はぁ…」





遊君はケラケラと呑気に笑っているが、そんな話を聞かされて、私は顔が引き攣ってしまう。





恭哉君の親友なのに、こんなこと暴露しちゃって大丈夫なのかな。


今の話で結構、恭哉君の最低っぷりが露見したよ?





「だから恵那ちゃんと何か特別な関係があると思ったんだけど、俺の勘違いだったのかな~」





私と美冬は互いに顔を合わせ、やれやれとため息をつく。