「ありがとう遊君!本当に助かります」





「気にしないで♪恭哉のせいで、美冬の大切な友達が困ってるなら俺が助けないとね!」





遊君は得意げにウインクをし、親指をグッと立てた。





「よかったね恵那」


「美冬もありがとうっ」





と、私の未来に希望の光が見え始めたところで、「そういえばさ」と改まった様子で口を開く遊君。





「恵那ちゃんと恭哉って、どういう関係なの?」





「ただのクラスメイト、かな?」





「…それだけ?」





「うん?ほとんど話したこともないくらいだったし」





そう言うと遊君は、一瞬驚いた表情を浮かべ、何やら考える素振りを見せた。





「遊?どうかしたの?」





「ん~いや、なんか恭哉ってそういう奴だったけな~って思って」