俺が好きって認めれば?【完】

ぶっきらぼうに冷たく放った言葉は一種の照れ隠しだったと思う。





私は嬉しくって恭哉君の背中に抱き着いていた。





「おっ、おい」





「だって、嬉しくって。私、嬉しすぎてニヤケがとまらないよ」





恭哉君へと回す腕にギュッと力を籠め、背中にコツンと頭を預ける。





「恭哉君、好きだよ。大好き」





「はいはい」





素っ気ない返事だって、もう慣れっこだもん。





だって、恭哉君は不器用で素直じゃないもんね?