俺が好きって認めれば?【完】

「恵那が俺に勝つなんて100年はえーんだよ」





あーあっ!


どうして私、こんな自身たっぷりな俺様男のこと好きになっちゃったんだろ!





私は慣れたように口元に弧を描く。





「ねえ恭哉君」





「なんだよ」





「私まだ、恭哉君に聞きたいことがあるんだけど?」





「…」





そう言うと恭哉君はゆっくりと顔を私から背けたではないか。





「ちょっ…!こんな時に逃げないでよねっ!」





そっぽを向ける恭哉君の顔を、両手で包むようにして強引に私の方へと向ける。