「やっと認めたか」


「だって、認めると恭哉君に負けたみたいじゃん…っ」





教室でセカンドキスを奪われた時、恭哉君は言っていた。





『俺のこと、好きにさせてやるよ』





あの時は、この人頭おかしいんじゃないかって思ってたけど…





まさか本当に恭哉君の言った通りになるなんて思わなかった。





恭哉君のこと…本気で好きになるなんて思わなかった。





…だから、認めたくなかったのかな。





恭哉君に負ける気がして。


結局、恭哉君の言った通りに物事が運んでさ。





そんな私に恭哉君は自信に満ちた顔で言う。





「俺に勝てると思ったの?」