そう言って恭哉君は私のおでこを小突く。





「お前見てたら、色々とどうでもよくなってきた」





「え?」





「あんだけ悩んでた俺がバカだったわ。もう待たない。実力行使する」





悩んでた?待たない?


…実力行使?





恭哉君の言ってる意味がさっぱり分かんないんだけど。





なんて呑気なことを考えてる私の瞳を、ギラリと鋭く光る恭哉君の目が捉える。





あっ、これはやばい…。





本能的にそう感じた時には、もうすでに遅かった。