「恭哉君」


「なに?」


「ほんとに申し訳ないんだけど、全然さっぱり意味が分からないですっ!」


「…はああっ?」





恭哉君の声が保健室内を響く。





だってだって、今ので逆に意味分かる人いるのっ!?





私にはさっぱり理解できなかったんだけど。





自身があるからこそ、自信がない?


ごめん、全然分かんない。


もっと分かりやすく言ってくれなきゃ、分かんないんだけど!





それに恭哉君は、まだ大事なことを隠してる気がする…。


なにか、大事なことを言ってないような…。





「お前、ほんとバカだな」


「だ、だって恭哉君の説明が分かりにくいのが悪いんでしょ!」





恭哉君はやれやれと頭を抱え、わざとらしく大きなため息をついていた。