そして何か思いついたようで、ニヤっとした笑みを浮かべた。





こっ、これは何だか嫌な予感がする…!





「恵那からキスしてくれたらいいよ?」





やっぱり…!


私の嫌な予感が的中した…!





「ばっ、ばか…!するわけないじゃん!」


「知りたくないの?せっかくのチャンスなのに」


「そっ、それは…知りたいけど…」


「まっ、お子様な恵那には刺激が強すぎたか」





恭哉君はバカにする視線を私へと投げる。





「…っ。もういいっ!恭哉君なんて知らないもんっ」





恭哉君ってば絶対私が出来ないこと言ってくるんだもん!


お子様ってなによ!恭哉君と同い年なんですけどっ!?





私は顔が赤くなったのがバレないように、逃げるように教室のドアへと向かう。





「恭哉君卑怯者!ばかっ!セクハラ!さよなら!」





最後にあっかんべーを向けると、私は足早に教室を出たのだった。





どうして恭哉君の頭には、そういうことしかないんだろうっ!





こっちは大真面目だっていうのに…!