俺が好きって認めれば?【完】

「あっ…入ってない」





恭哉君の右手の中は空っぽだった。





「残念だったな。恵那の負けだ」





「えーっ!もう1回!もう1回だけやろうよ!」





私は懇願する瞳を恭哉君に向けるが、フッと鼻で笑われる。





「ダメ。ゲームは1回だけだ」


「え~ケチッ!」





せっかく恭哉君から聞き出せるチャンスだったのに!





「じゃあどうしたら恭哉君は、私の質問に答えてくれるの!?」





「んーそうだなー」





恭哉君は考える素振りを見せる。