俺が好きって認めれば?【完】

頬を膨らませる私に、恭哉君は何か思いついたような表情をする。





「じゃあ、ゲームしようぜ」


「ゲーム?」


「そう。恵那が俺に勝てたら、何でも答えてやる。どうする?」





なんでも答えてくれるの!?


そんなのやるに決まってるじゃんっ!





「もちろん!やる!それで、そのゲームっていうのは?」





そう言うと恭哉君は両手を後ろに隠し、ゴソゴソとし始める。





そして拳を握ったグーの状態で、両手を私の前へと突き出した。





「左右の手の中のどっちかにコインが入ってる。どっちにコインが入ってるか当てられたら恵那の勝ち」





「なんだ!そんなの簡単じゃん!私が勝ったら絶対答えてもらうからねっ」





私は突き出された左右の拳をジッと見つめる。