俺が好きって認めれば?【完】

頭の中をグルングルンと悩ませていると、あっという間に掃除が終わった。





やっぱり本人に直接聞こうっ!


これ以上、考えたって答えは出てこないわけだし…





私は気持ちよさそうに眠る恭哉君の身体を揺すって起こす。





「ねえ恭哉君、起きて!掃除終わったよ」


「んぅ…もう、終わったのか…」





身体を揺すられ、ゆっくりと目を覚ます。


眠そうに大きな欠伸をすると、身体を起こした。





「あのさ、聞きたいことがあるんだけど」





起きたばかりで、覚醒しきってない恭哉君。





「ん、やだ」


「…えっ!や、やだ?」





想像してなかった返事に目を丸くさせる。





「いいじゃん!気になることがあるんだもんっ」


「俺は答えるつもりねーから」





そう言って私を見上げると、ペロッと舌を出した。





「私が何を聞きたいか分かってるってこと?」


「さあ?それはどうだろうな」


「むーはぐらかさないでよ!」