すると電話越しで小さく笑う声が聞こえる。





「あっそ。じゃ、待ってるから」





優しい声でそう言うと、電話は切れたのだった。





私はすぐさまベンチから立ち上がると、公園を後にした。





少しでも早く会いたい。


恭哉君の気持ちが変わらないうちに…!





私は無我夢中で走り、恭哉君の家へと向かった。





どうして恭哉君が、あんなことを言ったのかは分からない。





…でも、今恭哉君に会えば全部分かる気がするんだ。


私の知りたかったこと、全て。





恭哉君…私は、もう覚悟出来てるよ。





私も自分に素直でいたい。


自分の気持ちと正面から向き合いたい。





だから恭哉君も…私に全部、教えて…っ!