俺が好きって認めれば?【完】

その声は僅かに震えていた。





「俺、恵那先輩の力になりたいんですっ!俺じゃ、頼りないですか!?」





そう必死に訴える目は、私の目を捉えて離さない。





「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど…」





隼人君の真っすぐな思いが伝わってくる。





どうして隼人君はこんなにも素直で真っ直ぐなの?


全部の言葉が私の胸をグッと掴んで離さない。





やっぱり隼人君のことを恭哉君は誤解してるだけなんだよ!





隼人君はいい人に違いないもん。


恭哉君もちゃんと話せばきっと分かってくれるよ。





「もしかして、その考え事って佐伯恭哉……先輩のことですか?」





「え?」