「なっ、なに…」





余りの自然な動作すぎて抵抗するのを忘れていた。





恭哉君は上からジッと私を見下ろし、悪戯に笑う。





「初めてのキスは好きな人と、って決めてたんだろ?」





「そ、そうだけど」





てゆうか、この手はなに…!?





そんなに近くで見られたら恥ずかしいしんだけど…!





そうは思っていても身体が言うことを聞かない。


抵抗しようにも上手く力が入らない。





恭哉君の瞳に吸い込まれるように、目を逸らすことが出来なかった。





そして恭哉君は、まるで悪魔が微笑むように顔を歪めると言った。