しかし恭哉君は、そう簡単に私の思い通りにはならない。





何か思いついたように、口元に弧を描く。





「俺、謝んないよ?」





えっ!?





「絶対に謝らない」





と、何故か開き直る始末。





「いっ、意味分かんない…!なんで開き直るのっ!?」





勝手に私の寝込みを襲って、その挙句、大切にしていたファーストキスまで奪って…


どこまで自分勝手なのよ…!





私が驚きや怒りを含んだ表情を浮かべていると、恭哉君が一歩私へと近づく。





そして逃げ遅れた私は、恭哉君にクイッとアゴを掴まれる。