俺が好きって認めれば?【完】

こうやってまともに会話するのは、今日が初めてなのに、それを感じさせない程、盛り上がり笑顔が絶えなかった。





隼人君ってすごいなあ。


こんなにも惹きつける魅力があって、人懐っこくて。





きっとクラスの人気者なんだろうな。





それに中身だけじゃなく、顔もすっごく整ってる。





ちょっと垂れたような優しい目元に、笑うとできるえくぼ。





まさに、子犬だね、うん。





「俺、こうやって恵那先輩と話してるのが夢みたいです」


「えっ、それは大袈裟すぎるよっ」


「いやいや、恵那先輩有名人だし、みんな憧れてますから」





隼人君の発言に一瞬脳が停止する。





………んっ!?


いっ、いま、なんて言いましたか…!?





「ゆ、有名人…?それって、どういう」


「だって恵那先輩って、あの佐伯恭哉…先輩の」