俺が好きって認めれば?【完】

出会ったばかりの頃と比べると本当に変わった!





なんとなく最近はそう思ってたんだけど、それを本人に伝えるつもりはなかったんだよね。





でも、今日久しぶりに会って、恭哉君の笑った姿とか見てたら、やっぱ伝えたくなったのだ。





…まあ、伝えたところで、なんの意味もないだろうけど。





「意外は余計だっつーの」


「いたっ」





恭哉君は不機嫌そうな声と共に、私のおでこにデコピンをする。





そしてフンッと私から顔を背けた。





しかしチラリと見えた一瞬、口元には何故か小さく弧を描いていた。





あれ…?


今、もしかして笑ってた…?





瞬きを繰り返しながら、恭哉君の後ろ姿を見つめる。