俺が好きって認めれば?【完】

その言葉に反応するように、勢いよく恭哉君の方へと振り返る。





「久しぶりに恵那のバカ面見て、楽しませてもらえたよ」





「なっ、なにそれ…!バカ面なんてしてないしっ…!」





ケラケラと可笑しそうに笑う恭哉君を、眉間に皺を寄せ睨む。





「俺に会いたくなったらいつでも連絡してこいよ」


「べっ、別に会いたくないし」


「なんだったら、一緒にベッドで寝てやってもいいよ?」


「セ、セクハラ…!」





相変らずな様子で私をからかって楽しむ恭哉君。





そして相変わらずそんな恭哉君に翻弄されっぱなしな私。





いつになったら私の心臓は慣れてくれるんだろう…。





恭哉君は楽しそうに笑ってるけど、私は…。





「あー、やっぱ恵那からかうの面白いな」


「私はオモチャじゃないんだけど!」