俺が好きって認めれば?【完】

ぶっきらぼうにそう告げると、勝手に靴を履いて1人で玄関を出て行ってしまった。





「あっ、ちょっと待ってよ!」





先行く恭哉君の背中を追いかけ玄関を飛び出す。





「さっきの奴、知り合いなわけ?」





恭哉君は追いついた私には一切視線を向けず、真っすぐ前を向いたまま淡々と話す。





「ううん?さっき初めて会っただけだよ」


「…そう」





どうしたんだろう?


なんかちょっと様子がおかしいような気もするけど。





「ていうか!恭哉君来るの遅すぎだよ!せっかく私が待っててあげたのに、もうちょっと早く来てよねっ」





「うるせーよ。一緒に帰りたかったのは恵那なんだから、別にいいだろ」