恭哉君って実は頭がよかったりして…?


って、それはないよね。補習受けてるわけだし。





ていうか、これなら私が手伝いに来た意味全くないじゃん!





…やっぱり担任には一言文句を言っておかないと…。





やれやれと思っていると、身じろぐ声が聞こえ、薄っすらと目を開く恭哉君。





「…あぁ…?あれ、恵那…?」


「あ、起きた」





課題を机に戻し、欠伸をする恭哉君に呆れた目線を送る。





「なんでここにいるんだよ。あ、もしかしてお前も補習?」


「違うわっ!私は恭哉君と違って優秀だもんっ」





相変らずな様子にため息が出そうになる。





「あっ、分かった」





そう言って恭哉君がニヤリとした笑みを浮かべたことに、気付いた時にはもう遅かった。