「とりあえず腹減ったし、何か食べに行きますかっ♪」


「賛成。お腹空いたし、早く行こう」





2人の言葉を合図に私たちはお祭りの会場へと戻り、ようやく祭り気分を味わうことが出来た。





恭哉君とは何事もなかったように普通に話し、いつも通りからかわれ、みんなで楽しい時間を過ごしたのだった。





私にとって今日という日はきっと一生忘れられない思い出深い日になっただろう。





恭哉君…


いつかちゃんと、その時が来たら本当の気持ちを教えてね?





私、待ってるから。


どんな返事が来ようと受け止められる私になるからさ。





「恵那~?ボサっとしてると置いてくよ」


「あっ待ってよ~!」


「ボケっとすんな。迷子になりたいのかよ」


「ちょ、その言い方はないでしょ!」





とりあえず今日はみんなで楽しい時間を過ごせればいっか。