「何となく聞いてみただけだったけど…また今度詳しく聞かせてね」


「み、美冬…っ!」





か、カマかけられた!


私ってば、どうしてこんなにも分かりやすいのよ~…!





…美冬には元々話すつもりだったからいいけど。





チラリと恭哉君の方を見ると、遊君と何か話しているようだった。





…とりあえず、さっきのことは置いておこう。





期待できないけど、いつか恭哉君が本当のことを教えてくれるのを待つしかないもんね。


恭哉君の気まぐれに付き合うのはもう慣れてるし…。





…でも、もしそんな日が来たら、私どうするんだろう?


それを聞いて、どうなるんだろう。





知りたいような…知りたくないような。





私は恭哉君に何を求めてるんだろう…?