俺が好きって認めれば?【完】

んぅ…。





あれ…なんか、唇に…違和感…?




眠り始めてどれくらいの時間が経過したのだろうか。





唇に何か不思議な感触を覚えた。





柔らかくて…ふわふわしてて…


温かくて…お菓子みたいに、甘い…





なに…これ…





私は寝ぼけながら、ようやく薄っすらと目を開く。





………え?





一瞬、心臓が止まり、息をするのも忘れる。





開けた視界に映るのは、恭哉君の近すぎる綺麗な顔だった。





その瞬間、脳は一気に覚醒する。





「…んっっっ!」